小林 彰 / 株式会社こばやし

平塚駅前商店街のエリアを学区として生まれ育った人にとっては商店街周辺を歩いていると時折お茶の香りに気がついて、どこからだろう?と周囲を見渡す、という思い出があるはず。記者もその1人。

それは、見附町の市民プラザ前交差点にあった「お茶・のり コバヤシ」からのものだったと気づいてからは、こども心に「お茶屋さん」に不思議な魅力を感じていたと思います。時を経て、「お茶・のりコバヤシ」(平塚店は閉店)の店主であった小林彰さんに「まち活の活動」についてお話をお伺いしました。

取材協力:ママぎゅっと

平塚街中の濃い仲間との居心地の良い活動がまち活

 「平塚は夏がいいっすね」と無邪気な笑顔でお話ししてくれた小林さん。

まち活への参加のきっかけをお伺いしたところ、「まちゼミ」への想いを聞かせてくれました。

「元々は、辻堂にお茶・のりコバヤシのお店があったので藤沢でまちゼミを開催して、お茶の素晴らしさや楽しさを伝えていたところ、手応えを感じていたので平塚でもやりたい!」と思ったそうですが、実はお茶・のりコバヤシ平塚店のある見附町はまちゼミ開催エリアには通り一本届かずで、まちゼミにはエントリーできず悔しい思いをしたと、当時を振り返り噛み締めるように話してくれました。

 まちゼミには出れなかったけれど話の流れで「まち活」の存在を知ります。

まちゼミには出れなくても、平塚の街に関わりたい、とまち活の仲間に加わることに。
まち活に加わると、人と人との「濃い」関係の居心地の良さに気がついたそうです。
小林さん自身が平塚の街中商店街のすぐ近くで商売を行ってきたからこそ、苦楽を共にしてきた時間の中で育まれた関係のように感じました。

まち活の活動ではイベントの設営を”仲間と一緒”にするのが好き

活動の手足となって、色とりどりのまち活イベントを作り上げていくのが好きという小林さん。

イベントの設営自体は1人ではできないものが多く、共に汗を流しながら実働部隊として活動している自分に、自分の役割を感じているといいます。
無邪気な笑顔の小林さんと一緒なら、大変なはずの設営もきっと楽しい時間になるのではと感じてくるから不思議です。

また、まち活には「楽しく参加させてもらっています」という言葉が何度も出てきていたので、イベント終了後の仲間との食事やお酒の時間も小林さんにとってはとても大切な時間になっているようでした。

平塚でのまちゼミを、きちきちで開催!

小林さんに印象に残っているまち活での活動を2つお伺いしました。

まず、1つ目は念願の平塚でのまちゼミへの参加だったそうです。まち活の活動拠点にもなっている、きちきちで開催。
自分のお店での開催ではなかったので「今まで出会ったことないお客様と交わることができて良かった」と感慨深い様子でした。

そして、2つ目は平塚の七夕まつりの飾りの前日掲出でした。
七夕まつりには馴染みがあっても、七夕飾りの前日夜の掲出に関わることができる人は、「七夕飾りを作った人たち」であり小林さんにとっても、初めての経験に驚きの連続だったそうです。
七夕飾りは市民の手で掲出しているので、「簡単ではないことなんだとびっくりしました」と語ってくれました。

時間を忘れて仲間との時間を楽しめるのがまち活

小林さんのまち活の活動は、イベントやプロジェクトに関わること以上に夜の飲み会での仲間との時間も楽しく時間を忘れてしまうほどですと嬉しそう話してくれました。
ご家族も、そんな小林さんの姿を見て、まち活の仲間との時間は小林さんにとって大切な時間なのだと感じているようです。

自身のことを野菜に例えると「茄子」と答えた小林さん。
「僕には芯がないんです。夏が好きで、太陽が好き。マイペースなので、右に曲がったり左に曲がったりするので」と話してくれました。

まち活の「濃い」メンバーから「これからも色々学ばせてもらいたい」という想いは小林さんの大好きな夏の太陽を浴びる時のように元気が出て、メンバーから程よい刺激を浴びることが小林さんにとってまち活活動の醍醐味のように思える時間でした。

今後は、ご自身でお茶にまつわる新しい事業展開も準備中とのことですのでまち活とのコラボも楽しみです。

小林 彰

1977年2月18日生まれ 水瓶座 A型