八木 賢一 / だるまや京染本店

 平塚の活性化を目指して日々活動している「平塚まち活」の立ち上げメンバーのひとり、八木賢一さんにこれまでとこれからを語ってもらいました。

取材協力:ママぎゅっと

まち活に入ったきっかけ

 市の元職員や現まち活メンバー東曜印房の水嶋祥貴さんに「平塚駅周辺の若手を集めて、何か一緒にやらない?」と声をかけられたことをきっかけに、改めてまちの活性化について考えてみたという八木さん。

商店街や通りごとの取り組みを越え活動することに興味も関心もあり、「なんとなく同世代で顔見知りではあったけど、まだよく知らない若手中心が集まるので友達を増やそうかな」と思ったことが最初の参加の動機だったといいます。

まち活でやってきたこと

 立ち上げからあらゆるまち活のプロジェクトに関わってきた八木さん。
特に思い入れのある活動は「まちなかベースきちきち」を始めたこと。

2019年に明石町にまち活の拠点としてオープンしたきちきちは、この場所から多くの出会いや交流が生まれ、楽しく元気なまちなかを創っていく拠点にすることを目的に作ったスペース。

ものづくり教室やまち活ナイトなどまち活が主催したイベントなどが毎日のように実施されており、まさに平塚の秘密基地。

「関わる人が増え、リアルな出会いがあり、きちきちの拠点があることの強みを感じた」と言います。

にじいろランタンオープン記念


 中でも現在明石町でトルコランタンを制作・販売している「にじいろランタン」さんはきちきちを利用したワークショップを半年ほど開催し、2023年10月実店舗のオープンにつながりました。

「これはきちきちの利用事例として最高な話!」と八木さんも喜びの声があがりました。

平塚お弁当まっぷ

 また、コロナ禍中で厳しい状況が続いていた飲食店を助けようと開設したアプリ「平塚お弁当まっぷ」(2020年)の作成も思い出の取り組み。

美味しい地元のお弁当やテイクアウト惣菜が買えるお店が見つかる便利さは、「今日のごはんどうしよう」に悩む子育て層からも好評でした。

「自らの飲食店好きが高じた。まさに趣味と好きが転じて得意な分野がまち活になった」と笑顔。

二十歳の同窓会


 さらに、コロナ禍で成人式の中止を受けて企画した「二十歳の同窓会」(2021年)は、普段出会えない大学生と関わったイベント。

「今思えばもっとたくさんの周知と参加ができた」とリベンジしたい企画だそうです。


 これからまち活でやりたい事は、商店街の個店の売り上げを伸ばすこと、アイデアを出し合い交流が生まれる仕組みを作ること、新規のお店を誘致することなど、活動の幅は無限大です。

人生でオンとオフを分けない。仕事の中で自分のやりたい事もやる

インタビュー風景

 3児のパパでもある八木さんは、仕事前にお子さんの送迎、仕事後は家事や育児、そして夜はまち活のミーティングやプロジェクト毎の打ち合わせ。

まち活メンバーと乾杯する時が楽しい!と満面の笑みで日常の様子を話してくれました。
「仕事も子育ても家事も、誰かの為にやっているという意識はない」ときっぱり。

「ただ集まるより、何か目的があった方が男は集まりやすい。

人生でオンとオフを分けず、仕事の中で自分のやりたい事もやる。

まち活は手段であって目的じゃない。自分が楽しいことをやってる、それがまち活になった」と続けます。


 そんな八木さんが自分を野菜に例えると「トマト」。

「好きな人もいれば、苦手という人もいるでしょ。そこが面白いんじゃん!」とニシシと笑います。

発足当時から変わらない熱量で、まちの活性化に取り組む姿がとても印象的でした。
 

八木賢一

1982年3月16日 魚座 AB型

だるまや京染本店
https://www.darumaya-gofuku.jp/